デビルマンはヒーローではない

アニメでは、デビルマン不動明のことだが、原作漫画のデビルマンはデーモン族と人間が合体した生物のうち、意識をデーモン族に乗っ取られず、人間の意思を持ち続けているもののことだ。なのでデビルマンはたくさんいる。

小学生の時にこの漫画を年上の従兄弟に教えてもらって読み、とにかくあの世界観とストーリーに圧倒され価値観をひっくり返される結末に衝撃を受けた。

 

何故デビルマンが生まれたのかがストーリーの重要なカギとなっており、愛する者を守りたい故に起こる不条理な悲劇である。

しかしながら、自分達とは違うものへ憎悪とそれらを排斥しようとする行動は、人間の怖さを否応なしに考えさせられる。

 

全ての謎が解ける結末で、何が善で何が悪なのか、当時の僕には衝撃でしかなかった。

もし機会があれば是非読んでいただきたい作品である。